新種牡馬リオンディーズが、この土日で3勝の固め打ち!通算 4勝と、勝ち上がり数で新種牡馬レースのトップに立ちました。 半兄エピファネイアは、牝馬二冠のデアリングタクトを輩出し 大物感を醸し出していますが、その勢いに勝るとも・劣らない 素晴らしいスタートダッシュを決めたものです! 名牝シーザリオと怪物シンボリクリスエスの配合から誕生した エピファネイアは、皐月賞・ダービーの春二冠は、ともに2着と 取りこぼしましたが、秋の菊花賞では圧倒的パフォーマンスを 爆発させて5馬身、翌秋のジャパンCは4馬身と異次元の競馬で ファンを唖然とさせました。父がキングカメハメハに代わった リオンディーズは、朝日杯フューチュリティSのパーフェクトな レースぶりに代表されるように、父のスピード豊かな持続力を 受け継ぎ一級のマイラーとしてポテンシャルを発揮しました。 しかし新馬を勝ち上がったピンクカメハメハは1800mを克服! 配合や気性によっては幅広い距離適性を見せてくれそうです。 リオンディーズ産駒のセレクト落札馬「アイスパステル20」は デアリングタクトと同様にSS4x3クロスが熱視ポイントです。 藤沢和雄厩舎にいた祖母ミリオンギフトがサンデーサイレンス 産駒でシーザリオとの出会いで4x3のSSクロスが成立します。 そのミリオンギフトがアメリカに渡って三冠プリークネスSで クラシックに輝いたストームキャット系シャックルフォードを 付けられ誕生したのがアイスパステルということになります。 シャックルは、上級G1として知られるメトロポリタンHを勝ち 頂上戦のBCダートマイルは2着とマイラー志向が色濃い戦績を 残しており、リオンディーズとの配合で芝もダートも問わない 二刀流マイラーが誕生するかもしれません。 さて、サンデーサイレンス一族の進化の歴史を振り返ります。 ①SS直仔の時代(JRA通算2749勝、重賞311勝を達成) ②母父SSの時代(キングカメハメハなど非SS系種牡馬台頭) ③SS系種牡馬の時代(ディープインパクトが父の記録を追う) ④SSクロスの時代(デアリングタクトが牝馬二冠を無敗達成) おおむねの時系列では、この順番に発展して来ました。現在は 第3フェーズから第4フェーズへの移行期が、始まっています。 しかしラストクロップのマツリダゴッホが先日のG3函館2歳Sを 勝つなど、第1フェーズも完全に終結したわけではなく、今後は 母系に入ってのさらなる発展、第3フェーズの別種展開としての キズナなどディープ後継馬はじめ、SS孫世代、曾孫世代による 新たな枝分かれも十分に想定でき進化の歩みは止まりません。 偉大なサンデーサイレンスの進化には、注目したと思います。