次は何が来るのか?ディープインパクト後の主流血統の発掘が
今回のセレクトセールに参加したホースマンたちの強く大きな
モチベーションとなったのは間違いがないでしょう。
もちろん「チーム東サラ」のプロジェクトもその一員でした。
以下、落札馬を中心にセールレポートをお届けしていきます。

ポスト・ディープが宿題であれば直系の検討がまず必要です。
数多いディープ直系後継種牡馬の中で、先頭を走っているのが
キズナです。昨年デビューした初年度産駒から、ビアンフェが
世代最初の2歳重賞G3函館2歳Sを逃げ切り、キメラヴェリテは
ダートの交流G3北海道2歳優駿で大金星を上げて、期待以上の
幅広い守備範囲を、さっそく披露してくれました。この特徴は
ディープインパクト直伝の並外れて傑出した資質と言えそう!
キズナ産駒はその後も順調に勝ち進み、昨年はライバルを破り
新種牡馬チャンピオンに輝き、ここまでに重賞勝利も通算7勝と
近い将来のリーディングサイアー奪取へと爆進しています。

ここまでの歩みを振り返ると、戦績面でのヴァリエーションの
広さは、母系の良さをキッチリ引き出す名種牡馬の必須条件を
備えているということでしょう。今後もコンスタントに勝利を
重ねるアベレージヒッターとしての活躍は太鼓判でしょうね。
やっと2世代目がデビューし始めたばかりで気が早いのですが
早い時期の「大物誕生」が待たれるのも期待の高さゆえです。

セールでは配合面から、その課題にチャレンジしてみました。
母アオゾラペダルは日本屈指の名牝系スカーレットインク系の
ファミリー出身で、一族からは距離や芝・ダートを問わず走る
名馬・名牝群像を続出させているのはご承知の通りです。
その裾野の広がりは、ダイワメジャー&スカーレットG1兄妹、
ヴァーミリアンなどダート界を席巻した一族にまで及びます。
変わり種はオーストラリア移籍で開眼してG1を2勝し、現地で
種牡馬入りのブレイブスマッシュの顔も見受けられます。
こうした異国での素質開花も良血の成せる業と言えそうです。

母父ホワイトマズルは20世紀の名馬ダンシングブレーヴ直系で
代表産駒シルポートは暴走と紙一重の野性味あふれるハラハラ
ドキドキの逃げ脚でマイラーズCなど重賞3勝を上げています。
ファンの人気が高く、常にスタンドを沸かせた個性派でした。
他にも、オークスのスマイルトゥモロー、天皇賞春を7馬身差で
圧勝したイングランディーレ、ダービーではウオッカの2着して
菊花賞で雪辱を遂げたアサクサキングスなど安定味に欠けても
ここ一番では一瞬の隙やチャンスを逃さない野生のヒラメキを
発動させ、想像を超える激走を披露する個性派が目立ちます。

キズナの信頼性の高い優等生血統とホワイトマズルの野生魂の
配合から、どんな新しい個性が出現するのか?楽しみです。
どうぞアオゾラペダル20にも、ご注目ください。