3歳ダートチャンピオン頂上戦Jpn1ジャパンダートダービーは
1.1倍の人気に支持された絶対的本命カフェファラオが失速して
馬群に沈み、同じアメリカンファラオ産駒のダノンファラオが
好位で自らレースを創り、直線抜け出す圧勝劇を演じました。
全世界の熱い視線を集めて誕生した現3歳が初年度産駒となる
三冠馬アメリカンファラオですが、意外にもダート重賞勝利は
日本を舞台とするカフェファラオのユニコーンSに続く2勝目、
G1級レースの制覇は、これも日本が世界初!となります。

アメリカで、フォーホイールドライヴとスウィートメラニアが
BCジュベナイルターフスプリントなど重賞を4勝していますが
すべて芝のレースで、想像とかけ離れた実績になっています。
ヨーロッパでは、オブライエン厩舎のモナークオブエジプトが
G1フェニックスSの2着など重賞戦線で健闘していますが、まだ
勝ち星に一歩届いていない現状です。今週はG1ジャンプラ賞に
挑戦します。ここまで内容としては完全に芝血統のそれです。

自身、芝を走った経験はなく、祖父エンパイアメーカーからも
「ダートでこそ」のイメージですが、ダート競馬の聖地である
アメリカで芝に偏り、芝レースの価値が高く評価される日本で
ダート実績を残しているのは血統の摩訶不思議さでしょうか?
日本では7頭が出走、6頭が勝ち上がり、勝利すべてダート戦で
通算11勝とファラオ本来の姿を思わせる成績を残しています。
日本のダートコースとの親和性が、よほど高いんでしょうね!
勝ち上がり率抜群、コストパフォーマンスの高さも出色です。

カフェファラオは、母、兄、姉がいずれも芝重賞を勝っており
今後は心身成長とともに芝にトライする場面もありそうです。
逆にダノンファラオは、G1サンタアニタオークス馬の母を持ち
ストームキャット4X4の純アメリカンなクロスを内包します。
カフェとの比較でも、一本筋の通ったダート血統の結晶です。
地方のダートは、2戦して2着、1着と相性が良いのも強調点!
ただセレクトセールで2億円近くとダート馬としては超高額で
G1級を勝ちまくらないと、元を取るにも一苦労させられそう?

芝もダートも対応できる柔軟性は、素晴らしい資質でしょう。
産駒によってはスプリントから中距離まで幅広くこなすはず。
今後、世代を重ねるに連れて配合に知恵が絞られたり、さらに
産駒の質が進化していくのだろうと思います。
今のところ、遠大な謎に満ちてはいますが、それは世紀の名馬
ファラオの可能性の領域の広大さを物語る証しなのでしょう。