鬼籍に入って尚、ディープインパクトが進化を続けています。
コントレイルが産駒初の二冠達成を、無敗で成し遂げましたが
土曜の愛1000ギニーで娘のファンシーブルーが頑張りました。
結果は直線だけで追い込み無念の2着、ビューティーパーラーや
サクソンウォリアー、スタディオブマンに続く、4頭目の欧州圏
クラシック制覇は成りませんでしたが、2400mに距離が延びる
オークスでは大きく変わりそうなオーラを漂わせていました。
2週間後のイギリスか?さらにその2週間後のアイルランドか?
あるいは両方にチャレンジするのか?楽しみしかありません。

彼女は名門エイダン・オブライエン厩舎で2歳時に2戦2勝の後、
主戦ドナカ・オブライエン騎手が大柄ゆえに体重管理に苦しみ
調教師に転向したのを機に新生ドナカ厩舎に転厩しています。
兄ジョセフと同じ経緯です。兄は騎手としても超一級でしたが
厩舎開業1年目からG1馬を輩出、その後も毎年のように次々と
クラシック馬、メルボルンC馬など各国でビッグレースを制覇
世界に並ぶ者のいない偉大な父エイダンを追うライバルとして
いきなりから存在感を増しています。
彼女は、ドナカが調教師として出発するにあたり、偉大な父や
天才ホースマンの兄に迫る第一の矢として送り込まれました。

レースは例によって「チームオブライエン」が先団を形成して
主導権を握りますが、ファンシーブルー1頭だけが後方に置かれ
前の馬が止まらない厳しい流れを追走しました。直線でやっと
エンジンが掛かると大外から良い脚を長く使い、先行勢が粘り
込む展開を、何とか2着まで追い上げたところがゴールでした。
いかにもステイヤーっぽい走りで、ドナカ師がデビュー時から
「オークスで!」と確信する長距離適性の片鱗を見せました。
母がサドラーズウェルズの血統で、その全兄ハイシャパラルは
イギリスとアイルランドのダービーを連勝し、アメリカ遠征の
BCターフを連覇した筋金入りの2400mランナーの家系です。

日曜は、ところ代わって仏シャンティイのオークストライアル
G1サンタラリ賞に、日本人馬主のサヴァランが登場しました。
母サラフィナも、このレースからオークスを連勝しています。
ただライバルがそれぞれ前哨戦を叩いて万全の構えだったのに
対し彼女は昨年以来の久々で、結果は見せ場はあったのですが
直線の追い比べで脱落、5着に敗れ母娘制覇は夢と散りました。
見るからに久々が影響したと思わせる内容でした。

デビュー戦で後に仏1000ギニーを勝ったドリームアンドドゥを
一蹴した好素質馬で、名伯楽アンドレ・ファーブル師もここは
先を見据えての一叩きでしょうから本番では変わるはずです。
今年もヨーロッパ各国オークスは、ディープインパクト旋風が
猛烈に吹き荒れることになるのでしょうか?