ロックダウンで競馬の開催も中断されていたヨーロッパですが
先週はドイツで、今週は昨日からフランスで再開されました。
パリロンシャン競馬場では、さっそく各種トライアルレースが
目白押し。馬場はヘビーソフトで、不良一歩手前の重でした。
やはり直線一気の末脚炸裂!とはいかず、前に行った馬たちが
持久力を発揮して粘り込むレースが目立ちます。

仏2000ギニー前哨戦のG3フォンテーヌブロー賞は、3戦3勝と
無敗街道を突き進むゴドルフィン期待のヴィクタールドラムが
1.4倍と一本被りの人気を集めましたが、同じシャマルダル産駒
ザサミットが蹄に水掻きを装着したようにスイスイと逃げ切り
大本命馬は伸び脚を欠いて、3着と思わぬ初黒星を喫しました。

ゴドルフィン擁する今季クラシック世代は、先ごろ亡くなった
名種牡馬シャマルダルの遺児、6戦6勝のピナトゥボ、5戦5勝
アースライトにヴィクターを加え無敗の三銃士が自慢でしたが
早くもその一角が崩れました。
道悪の影響は明らかでしょうが、開催中止以前にサンクルーを
一叩きしているザサミットは、ここが今季緒戦のヴィクターに
順調さの強みで優っていたようです。競馬は難しいものです。

フランスを代表する強豪馬ソットサスが凱旋門賞への第一歩に
選んだG2アークール賞でも、同じような現象が起こりました。
過去G1ジャックルマロワ賞2着など実績豊富なマイル路線から
2000mへと距離を延ばしたシャーマンが、持ち前のスピードに
モノを言わせて鮮やかな逃げ切り快勝!3頭が横一線で叩き合う
2着争いを競り勝ったウェイトゥパリスは、前出ザサミット同様
やはりサンクルーを使われて来た強みが生きたようです。

ソットサスは仏ダービーを制し、凱旋門賞でも3着の第一人者。
目標はまだ先ですが、追い比べに負けるあたり先行き不気味な
暗雲が立ち込めて来た?
こうした傾向は変則日程を強いられる今シーズンの欧州全体に
共通することなのかも?今後のクラシック&G1戦線は波高し!
そんな前兆なのでしょうか?

仏1000ギニー前哨戦G3グロット賞は、ディープインパクトの
ビューティーパーラーもここを勝ってヨーロッパのクラシック
初制覇に弾みをつけた縁起の良いレースです。この一戦だけは
順当といえば順当で、人気のトロップビューが、先行勢を前に
置いて3番手でレースを運び、直線で悠々と抜け出しています。
ケープクロス系のスプリント血統ショーケーシング産駒ですが
賢いレース巧者で、マイルまでなら距離は持ちそうです。
勝ち時計の1分40秒76は、同条件のフォンテーヌブロー賞より
2秒近く速い優秀なもの。ギニーでも注目しておきましょうか。