レッドガランの重賞初挑戦が、G3新潟大賞典に決まりました。
レッドキャップの3枠6番と文句のない理想のゲートを引き当て
後は、シンプルなコース設計に見えて、その実はデリケートな
折り合いが要求される新潟ハイウェイを乗り切るばかりです。

新潟の外回り2000mは、658.7mと直線の長さも日本一ですが
スタートして真一文字に3コーナーに向かうバックストレッチも
1000m近い雄大さで、どこまでもトップスピードで疾走できる
フォーミュラーカーでもない限り、新潟ハイウェイを走り切る
のは至難の技でしょう。鮫島騎手が追い切り後に語ったように
バックストレッチでの人馬一体の折り合いが鍵なのでしょう。

昨年は条件戦を連勝し重賞初挑戦に臨んだメールドグラースが
ダミアン・レーンとのコンビで負担重量54キロのここを勝つと
鳴尾記念56キロ、小倉記念57.5キロのG3を3連勝する離れ技!
G1を勝つのは大変ですが、一戦毎にハードルが引き上げられる
G3を3連勝するのも並大抵のポテンシャルではないでしょう。
この能力に惚れ込んだダミアンの積極的なアプローチもあって
オーストラリアに遠征、コーフィールドCでG1の頂上制覇まで
一気に上り詰めました。
「夏の上がり馬」を絵に描いたような見事な戦いぶりでした。
どうしてもメールドの勇姿がガランに重なる思いが募ります。

ガランの曽祖母にダンシングキーの名前があります。
50年前から今に続く「最期の三冠馬」ニジンスキーの血を享け
ダンスパートナー、ダンスインザダーク、ダンスインザムード
などのクラシック馬の母となった名繁殖牝馬です。産駒たちは
折り合えば、切れ味鋭く良い脚を長く使える名馬ばかりです。

父ロードカナロアのキングカメハメハ系もメールドグラースと
スズカデヴィアスが2年連続、少し遡るとヒットザターゲツトが
勝ち馬に名を連ねています。道中で巧く脚を溜めて長い直線で
もう一伸びする持久力に富んだレースぶりが新潟ハイウェイに
ぴったりフィットしているのだろうと想像されます。
母ダンスオンザルーフはロベルト系シンボリクリスエス産駒で
この系統からも14年のユールシンキングなどが新潟大賞典では
実績を残しています。こちらも良い脚を長く使える一族です。
ぜひ、2020年を代表する上がり馬へと飛躍して欲しいですね。