昨日もご紹介したベンバトルが、ドバイワールドCを目指して
初めてダートに挑戦するG2アルマクトゥームチャレンジR2を
余裕綽々にクリアーしました。しかも中身が濃かったですね。
逃げる先行馬2騎を追って、砂をモロに被る3番手の位置どりで
左右をサンドイッチされプレッシャーも半端ではありません。
しかし4コーナーで先頭に躍り出ると直線は楽々と抜け出して
2着馬に2馬身、見た目以上に強烈なインパクトがありました。

3着には昨年のワールドCで連覇を達成したサンダースノーに
ハナまで迫る激闘を演じたグロンコウスキーが2着からさらに
7馬身近くも遅れて入線してます。ただしこの馬、ここ一番には
滅法強いタイプですから、これで見限るのは早計でしょうが?

大手ブックメーカーのウィリアムヒルは、ドバイワールドCの
オッズで6倍のトップに並んでいたマキシマムセキュリティと
マッキンジーを飛び越えてベンバトルを5倍の1番人気に抜擢!
1ヶ月早く行われる1着賞金1000万ドル≒11億円のサウジCでも
マキシマム、マッキンと、ほぼ横並びの評価を与えています。
オッズの上だけでは世界のダート頂上戦線は三強の趣きです。

ところが、アメリカを絶対的な中心とする世界のダート戦線の
現状は有無を言わさず傑出した強豪不在で、強いとされる馬も
「暫定チャンピオン」のイメージがぬぐえない思いがします。
昨年度の3歳チャンピオンに輝いたマキシマムセキュリティは
下級レースから叩き上げて、ケンタッキーダービーのゴールを
颯爽と先頭で走り抜けたところまでは、アメリカンドリームの
体現者だったはずが、進路妨害で降着の悲劇に暗転しました。

その後は陣営は慎重にクラシックをパスして、秋の成長にかけ
現在3連勝中と復活を遂げました。でもブリーダーズCも回避、
ダービーを除けば、トップクラスとの決着はまだついておらず
「絶対王者」と呼ぶには、躊躇してしまう気持ちも残ります。
今春から社台SSで種付け開始するニューイヤーズデイの産駒で
日本の生産者の方々も、サウジの地・ドバイの地を舞台にして
再びアメリカンドリームの炎が燃え広がるか目が離せません。

「暫定王者」と言うなら、マッキンジーやベンバトルも同じで
オッズの差ほど他馬が見劣りするというわけではありません。
日本ファンの熱期待!「負け知らずの若武者」クリソベルリは
サウジ、ドバイともに13倍で、6番手グループにつけています。
サウジではスミヨン騎手の騎乗が決まっており、ベンバトルと
バッティングしますが、ベンは昨年まで主戦騎手を務めていた
オイシン・マーフィーに勝負手綱を託すことになりそうです。
超高額賞金を賭け、一流馬主の誇りを担う一流調教師が鍛えた
一流馬を一流騎手が追い競う最高のレースを期待しています。