ディープインパクトが生まれた年に、父サンデーサイレンスが
亡くなって17年。子孫たちは代を重ねて、現在では孫どころか
孫の子の曽孫(ひまご〉、孫の孫にあたる玄孫(やしゃご〉の
時代に移って来ています。そうした彼らが、配合上で出会うと
サンデーサイレンス3X4もしくは4X3のクロスが誕生します。

これまでもサンデークロスを持つ馬がいなかったわけではなく
サンデー3X3と近親度キツめですが、既に父ヴァーミリアンの
ノットフォーマルがフェアリーS、父スクリーンヒーローを持つ
トラストは札幌2歳S、リーチザクラウンの血筋のキョウヘイが
シンザン記念を制覇しています。G3止まりで派手さはなくても
それなりに注目すべき実績を残して来たと言えそうです。

昨日ご紹介したキズナの同期生エピファネイアが好ダッシュを
見せています。既に8頭が勝ち上がり、そのすべてが新馬卒業の
目覚ましさ。特徴的なのは、内7頭がサンデーサイレンス4X3の
クロスを抱えていること。エピファネイアは、母シーザリオが
スペシャルウィークの娘で、サンデーサイレンスから数えると
曽孫にあたり、日本血統地図に新しい波を起こすかもしれない
サンデークロス仕掛け人の期待を背負ってスタッドイン!

ここまでは、期待に違わぬものと褒めてあげられる内容ですが
エピファネイア贔屓には、違和感がないわけじゃありません。
というのはサンデー4X3基本フレームの産物なのか、小器用で
コンパクトにまとまり過ぎた印象もあり、エピファに望まれる
大物感漂わせる産駒が、まだ登場していないことでしょうか?
欧米の専門家は強い競馬をした馬に「Impressive」(感動的)
という賛辞を贈り、レーティングでも非常に高く評価します。

競走馬エピファネイアは「Impressive」な馬だったはずです。
常にコンスタントに走るタイプではなく、案外な凡走もするが
5馬身ちぎった菊花賞、直線一鞭で後続置き去りのジャパンC、
彼の強いときは、鬼神が裸足で逃げ出すほど無双の強さを誇る
怪物として我々の脳裏に刻まれています。

デビュー済みの産駒は、まだほんの氷山の一角で、勝負はまだ
これからでしょうから結論を出すのは早過ぎるのは確かです。
今後もエピファネイア半弟のリオンディーズ、母父サンデーの
ドゥラメンテ、サンデー曾孫のモーリスといった期待種牡馬が
続々とデビューしますから、サンデーサイレンスのクロス馬が
日本血統界の一大潮流となっていくのは間違いがありません。
その中にディープを凌ぐ大物が潜んでいると嬉しいのですが。