今夜はイギリスのヨーク競馬場で、シュヴァルグランが出走し
日本で馬券発売されるG1インターナショナルSが行われます。
世界のG1レースはレースレーティングによってランキングされ
ますが、このレースは毎年必ず上位に入り、4年前には堂々と
凱旋門賞やブリーダーズCなどを抑えて、世界一の座に輝いた
ワールドワイドな格の高さが自慢なのが特徴とされています。
高いレースレーティングを得るには強豪が顔を揃え、なおかつ
ハイレベルなレースを繰り広げるのが条件です。そのためには
大きな名誉であったり、高額賞金であったり、それらに加えて
馬場コンディションやコースレイアウトも重要な物差しです。

イギリスの競馬場は伝統的に自然の地形を生かし起伏に富んだ
競走馬には過酷なレイアウトになっています。ヨーク競馬場は
何度かの改修を経て、ほぼ平坦で幅員も広く、カーブが少なく
直線は延々5ハロンもあり、有利不利のないコースデザインは
すべての競走馬がその能力をフルに発揮することができるため
「イギリスではもっとも公平なレースができる最高の競馬場」
と賞賛されてきました。
イメージとしては東京競馬場に近いという人もいるようです。
インターナショナルSとジャパンCの双方を勝った馬としては
96年のシングスピール、02年ファルブラヴが名を連ねており
04年ゼンノロブロイはヨークでクビ差2着に健闘しています。
こうなるとジャパンC馬シュヴァルグランにもチャンスゼロと
言えないような気がしてきます。

絶対女王エネイブルが、明日のG1ヨークシャーオークスに回り
ライバルのクリスタルオーシャンに、人気が集中しています。
まだ、G1は前々走のプリンスオブウェールズSの1勝だけですが
どんな相手でも真面目に走り丸々2年間も連対を外していない
手堅さは天下一品、レーティングも世界一の127ポンド、その
ポテンシャルの高さへの専門家の信頼も厚いものがあります。

クリスタルオーシャンに土を付けるとしたら斤量の恩典がある
3歳馬でしょうか?絶好調ゴスデン厩舎のキングオブコメディは
5戦3勝2着2回とキャリアが浅く、キングマン産駒のマイラーで
10ハロンの距離克服が課題になりそうですが潜在能力の高さに
注目するファンは少なくありません。名門オブライエン厩舎の
ジャパンは、パリ大賞でガリレオ80頭目のG1馬に輝きました。
末脚の切れるタイプで、この馬も伸び代は大きいと思います。

良血馬ズラリのフランケル産駒でも指折りの存在に数えられる
エラーカムがスランプを脱出してG1戦線に復活して来ました。
父フランケルもこのインターナショナルSで7馬身ぶっちぎりの
圧勝劇を演じています。「公平なコース」とは強い馬が本来の
パフォーマンスを発揮するために背を押してくれるようです。
シュヴァルグランは9頭中7番人気の低評価に甘んじていますが
ジャパンC激走の東京コースを思い出させるヨークに替わって
乾坤一擲の走りを披露する?テレビ越し応援に力が入ります!