ロイヤルアスコットの「夢のような5日間」が幕を閉じました。
今年のMVPは、馬で選べばブルーポイントで決まりでしょう。
現女王エリザベス2世陛下の即位を記念して現名になった初日の
キングズスタンドSを昨年に続き連覇すると、わずか中3日間の
最終日のメイン、これも女王即位50周年を祝賀して命名された
ゴールデンジュビリーS(日本流に言えば50周年は金婚式)が
60周年を機にダイヤモンドジュビリーSと改称されたレースを
鮮やかに連勝しました。女王ゆかりの両レースのダブル制覇は
16年前にオーストラリアからの遠征馬ショワジールが達成して
いますが、当時キングズスタンドSがまだG1昇格前で中3日での
ブルーポイントのG1連勝はアスコット史上に前例がないはず!

これで重賞5連勝、ドバイのアルクォーツスプリントからG1は
3連勝と無敵街道を突っ走っています。特にアスコットの馬場は
我が家のように慣れ親しんでおり、6戦5勝と鬼神の様相です。
ゴドルフィンのモハメド殿下もチャーリー・アップルビー師も
来春から「ダルハムホールスタッド」入りで既に一致しており
後世に快速&アスコット無双の血を繋ぐ仕事が待っています。

ストームキャットからジャイアンツコーズウェイ、そして孫の
父シャマーダルから祖父ジャイアンツコーズウェイを経て父祖
ストームキャットへと遡る血統で、スキャットダディ亡き現在
ストームキャット系本流として勢力を伸ばして行きそうです。
シャマーダルは、エイブルフレンドやパキスタンスターなどの
セン馬文化主流の香港でスター馬を輩出するのが目立ちますが
ロペデヴェガがその後継馬として一流の働きを見せています。
輝けるアスコットスター・ブルーポイントの種牡馬入りにより
その層がグンと厚みを増した感があります。楽しみ一杯です。

人のMVPを選べば、フランキー・デットーリ騎手で文句なし!
2日目に、ディアドラも出走したG1プリンスオブウェールズSを
クリスタルオーシャンでの完勝を含めて重賞4連勝の固め打ち、
3日目はスーパーステイヤー・ストラディヴァリウスの鞍上で
4000mの長丁場で競うロイヤルアスコットの華・ゴールドCで
勝利の雄叫びを上げました。今開催は通算7勝でチャンピオン
ジョッキーの栄誉に輝きました。2位はライアン・ムーア騎手の
5勝。この人もロイヤルアスコットが大好き、かつ得意ですね。

余りに偉大なこの2人に続いたのがダニエル・タドホープ騎手。
初日の第1レース、G1クイーンアンSで人気の盲点になっていた
ロードグリッターズでいきなり穴をあけてビックリしましたが
彼の場合、アスコットと他場かけ持ちで忙しく行き来しながら
9戦4-1-2-2と驚異的なアベレージを記録しました。ちなみに、
デットーリは7-3-2-15、ムーアは5-7-1-15の実績でしたから
タドホープの内容の充実ぶりが分かります。今は未だ日本では
馴染みが薄いジョッキーですが、毎年3桁の勝利を挙げている
リーディング上位の常連で、短期免許で来日することがあれば
最近のオイシン・マーフィー、ダミアン・レーン級の腕達者で
ファンを驚かせてくれそうです。再会が楽しみな一人ですね。