日本でもJRAにより馬券発売されたロイヤルアスコットの2日目
G1プリンスオブウェールズSに出走した日本馬のディアドラは
残念ながら6着に敗れました。ブックメーカーオッズで本命視
されたシーオブクラスは、ウィリアム・ハッガス師が雨で重く
渋った馬場を気にして、最後まで出否をためらっていた危惧が
的中し直線で伸びを欠いて5着に終わりました。向こうの馬でも
そうですから日本育ちのディアドラにとっては尚更です。6着は
この条件下で自分の力は立派に出し切った結果だと思います。

勝ったのは、シーオブクラスと同じシーザスターズの血を引く
クリスタルオーシャン。今季2連勝と好調ぶりが売り物の馬!
過去G1未勝利でも、格の高いセントレジャー、キングジョージ
英チャンピオンSと2着が3度もある実力は一級品です。タフな
重馬場を好位から鮮やかに抜け出し待望のG1初勝利をゲット!
馬の成長に合わせて我慢を重ねジックリとレースを使って来た
サー・マイケル・スタウト師の奥義を極めた調教の勝利です。

2着はクリスタルの直後に構え、叩き合いになれば自信がある
エイダン・オブライエン厩舎のマジカル。この馬も3連勝中と
今季は絶好調の馬でした。終わってみれば、順調さがキラリと
光る2頭が凱旋門賞2着以来と久々のシーオブクラスを圧倒した
レースでした。ディアドラは、ドバイから香港、そして英国と
一時帰国もなしに行きっ放しの海外遠征でしたが、この経験が
日本のホースマンには貴重な財産として生かされるはずです。
彼女とスタッフの皆さんに感謝し、労を労いたいと思います。

3日目の今夜は、20ハロン≒4000mの超長距離で死力を尽くす
ロイヤルアスコットの華・G1ゴールドCがメインレースです。
ヒーローはマラソンレース6連勝中のストラディヴァリウス!
この馬もシーザスターズの血統です。昨年は超長距離戦興隆に
力を注ぐBHA(英国競馬統括機構)がステイヤーズミリオンと
名付け、優勝馬に100万ポンド≒1億5000万円のボーナスを贈る
マラソンシリーズを創設し、ストラディヴァリウスが安定した
レースぶりでゴールドCとグッドウッドCの両G1など連戦連勝
完全無欠なステイヤーとして脚光を浴びました。
大差に千切ったりの派手なパフォーマンスは見せない馬ですが
とにかく負けない馬!日本で言えば、シンザン型の名馬です。
強敵は、ゴドルフィンのクロスカウンターでしょうか。昨年の
メルボルンCの覇者で今季はドバイゴールドCを楽勝しました。
華やかで、壮絶な一騎打ちを期待したいものです。