地方競馬は九州で開幕して列島を縦断し北海道でフィナーレを
迎えるダービーシリーズが花盛り。その先には中央勢も混じえ
世代最強の座を争うジャパンダートダービーが待っています。
昨日は百万石の城下町・金沢でスピルバーグ賞石川ダービーが
行われました。ダービーシリーズの特徴は、優勝の副賞として
人気種牡馬の翌年の種付権が馬主または生産者に贈られます。
ホースマンにとっては粋な計らいで、嬉しいプレゼントです。

金沢のスピルバーグ賞は、グランプリボス牝馬でバンブー牧場
生産馬ロンギングルックが好位を抜け出し大差圧勝しました。
バンブー牧場はディープブリランテ賞九州ダービーを楽勝した
スーパージンガに続いての大仕事です。父のグランプリボスは
サクラユタカオー、サクラバクシンオーから続く内国産3代目、
貴重な父系を4代、5代と、伸ばせるようだと嬉しいのですが。

さて、今夜は賞金でも馬の質でもダービーシリーズの最高峰に
位置するブラックタイド賞東京ダービーが大井で開かれます。
午前中の前売りオッズは、羽田盃馬のミューチャリーが1.0倍と
元返し人気を集めています。羽田盃が異次元の走りでしたから
それもそのはず!砂が深く、パワー優位の消耗戦になりがちな
地方のコースで、中団の外めを悠々と追走して上がり3ハロンが
13秒7-12秒8-12秒2=38秒7の急加速ラップを自身は36秒9の
凄まじい脚で差し切り5馬身突き放したのは震撼ものでした。

父は亡くなったサウスヴィグラスの後継候補一番手のパイロで
既に昨年の東京ダービーをハセノパイロで勝ち、兵庫や石川と
各地のダービーでも勝利しているダートクラシック血統です。
血統的特徴は、5代内にノーザンダンサーの血が一滴も流れず
同じプルピット系のタピットと違いミスプロクロスが見られず
サンデーサイレンス系やブライアンズタイム系に共通する祖父
ヘイルトゥリーズンの名も出てきません。配合牝馬は選り取り
見取りとなる健康さがウリのオールマイティなサイアーです。

はじまったばかりの地方新馬戦でも、7頭が出走して5頭が勝ち
上がり、中央、地方を総合して2歳リーディングサイアー首位を
爆走する絶好調!を誇示しています。この流れに乗るようなら
帝王サウスヴィグラスの指定席・地方リーディングサイアーの
座を奪取して、王位を戴冠する日も、そう遠くなさそうです。