土曜阪神のマイラーズCをマイルに路線転換し、前評判通りの
圧巻のパフォーマンスを発揮したダノンプレミアムが完勝して
父ディープインパクトに見事JRA重賞200勝目を捧げました。
JRAにおける通算勝利の2749勝、同重賞311勝、内G1・70勝の
最高記録は、いずれもサンデーサイレンスが保持しています。

2位はディープインパクトで、彼は通算1882勝、重賞が200勝
内G1・47勝で、偉大な父を懸命に追いかけています。3位には
通算1258勝、重賞113勝のヒンドスタンが名を連ねていますが
時代の違いはあれ、このSS父子の傑出ぶりが際立つ結果です。
ただヒンドスタンの名誉のため付け加えておけば、彼は生涯に
13世代を残しましたが、その種付け数は最高で65頭、最低で
40頭でした。競走馬に不可欠の血統登録数は合計388頭です。
この陣容で重賞自体が少なかった時代に史上初の100勝越えを
果たしたのは歴史上に燦然と輝く偉業と言って良いでしょう。

サンデーサイレンスは12世代で種付け頭数は最高223頭の年が
ありましたが200頭を越したのはその1回だけで、最低は77頭
血統登録頭数は1514頭です。ディープインパクトは初年度から
いきなり215頭に種付けして、250頭を越した年が実に3度あり
現1歳まで11世代で1661頭と圧倒的な量的優位を誇っています。

ヒンドスタンは1950年代から60年代に、種牡馬生活を送って
前の東京オリンピックの年に三冠馬シンザンを輩出しました。
この半世紀以上の歳月で日本のホースケア技術は格段に進歩し
環境や施設、健康管理や医療面の技術革新が種付け頭数と登録
登録産駒の劇的増大を実現しました。ディープインパクトには
世界各国から良血牝馬が惜しみなく集められる積極的な投資が
行われ、群を抜く好結果の下地になったのも見落とせません。

しかも海外から“特別な”優良牝馬がディープの血を求めて来日
仏1000ギニーのビューティーパーラーにはじまって、昨年は
サクソンウォリアーが英2000ギニーを、スタディオブマンが
仏ダービーを制覇して、欧州クラシックを3勝もしています。
秋にラストランで不滅の33連勝の偉業を達成したウィンクスの
母ベガスショーガールが来日してディープを受胎しています。
いまや“ディープ詣で”が世界の名牝の欠かせぬトレンドです。
体調に不安を抱える今後は、種付け数も減少するのでしょうが
果たして偉大な父の金字塔に追い付き追い越せるでしょうか?