この春、ファンを困惑させ頭を悩ませたのは、ダービー以来の
G2金鯱賞2000mを楽勝しながら同距離のG1大阪杯を回避して
マイル路線を選んだダノンプレミアムのローテーションです。
ご承知のように、彼は6戦5勝、ダービーで掛かり気味に先行し
直線の激しい追い比べで半馬身+クビ+ハナ+ハナ+アタマと
時計にしてコンマ2秒だけ遅れを取りました。展開を考えれば
良く踏ん張ったものです。必ずしも2400mに適性があるとも
思えない馬だけに改めて能力の高さを確信させてくれました。

しかし2000mは十分に守備範囲です。弥生賞で後のダービー馬
ワグネリアンを1馬身半突き放し、前述の金鯱賞では追い込んで
渋太いリスグラシューに1.25馬身差、完勝でした。この一番で
大阪杯を勝つことになるアルアインを6馬身捨て去っています。
彼を管理する中内田充正調教師は「マイルのカテゴリーならば
もっと強い!さらに次元の高い走りができるはず!」と愛馬の
秘める素質に揺るぎのない絶対的確信を抱いているようです。

それで今週日曜に行われるG2マイラーズCからG1安田記念への
壮大な青写真を描いたのでしょう。が、回避した大阪杯以上に
難敵が揃った?前走のG3東京新聞杯をレースレコードのオマケ
付きでレッドオルガを寄せ付けず完勝したインディチャンプは
G1級に届きそうな可能性を秘める素質馬なのは確かでしょう。
香港以来となるモズアスコットは安田記念連覇に野心を燃やす
ディフェンディングチャンピオン、簡単に引き下がれません。

そして各馬が大目標とする安田記念も、もし実現するようなら
歴代はもちろん!今年一番の!世界屈指のハイレベルな戦いが
待っています。ファンが期待するように、凱旋門賞を見送った
女王アーモンドアイ、陣営が参戦にかなり意欲的と伝えられる
香港のビューティージェネレーションはレーティング世界一で
文句なしのマイル王です。近走はほとんど馬なりの競馬続きで
8連勝中と無敵の存在に君臨しています。東京の馬場であれば
マイル1分31秒台を切って来そうな、猛スピードの持ち主です。
これだけの顔が揃う戦いは滅多に見られるものでありません。
春一番のミステリーの答えを、ダノンプレミアムがこの舞台で
解き明かしてくれるなら、最高のフィナーレになるのですが。