皐月賞のヴェロックスは残念でした。惜しかったですね。仮に
勝負どころの接触がなかったとしても、サートゥルナーリアも
終始あれだけ外を周りながら力強く伸びて来た強い馬ですから
差し切れたかどうかは微妙に感じられますが、立派な銀です。

父ジャスタウェイは昨年、産駒デビューした期待の新種牡馬で
世代最初の重賞レースとなるG3函館2歳Sでラブミーファインが
直線で抜け出したところをアスターペガサスに急襲にハナだけ
差されて銀メダル。G2京王杯2歳Sでは1.7倍の断トツ人気に
支持されたアウィルアウェイが最速32秒8のカミソリ脚で鋭く
迫りながらファンタジストをハナだけ捉え切れずまたもや銀。

それでも、産駒の重賞初制覇は時間の問題と思われたのですが
父ジャスタウェイには銀色が魂の奥まで染みついているのか?
G1ホープフルSでもアドマイヤジャスタが3度目の銀メダルで
新種牡馬チャンピオンには輝きましたが重賞はお預けのまま。
そこへ来て皐月賞の不利があっての僅かアタマ差2着ですから
どこまで銀色に魅入られているのか、タメ息の出る思いです。

ジャスタウェイの馬名は、オーナーの脚本家・大和屋暁さんが
手がけた大ヒットアニメ作品「銀魂(ぎんたま)」に登場する
謎のキャラクターが由来になっているのは余りにも有名です。
振り返ってみれば、父ジャスタウェイの新種牡馬同期生たちは
ディープインパクトやロードカナロアなど傑出した先輩たちの
高い壁に阻まれて未だ中央重賞は未勝利のまま。地方まで網を
広げるとヴィットリオドーロ産駒のイグナシオドーロが門別の
交流G3北海道2歳優駿を勝っていますが、これも大誤認判定で
1着と2着を取り違えるという、あり得ないケチがつきました。

ジャスタウェイ自身、その父ハーツクライ直伝の成長力自慢の
影響を受けたのか?本格化は4歳秋と奥手の印象があります。
それまでは3歳時にアーリントンCを勝っているものの、本格化
直前のエプソムCでクラレントに、関屋記念でレッドスパーダに
負けている“立派な”銀メダリストとして名を売っていました。
目指すは桧舞台ダービー、そこで“金魂”となるのでしょうか?