世界が熱視の「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」が
いよいよ大詰めを迎えています。一昨年から新たに創設された
日本ラウンドはポイント順で4位だったマスターフェンサーが
上位馬の辞退のため繰り上がりで優先出走権を獲得しました。
このシリーズからの出走馬は3年目の今年が初めてになります。
ポイントで上位を占めた伏竜Sのデアフルーグ、ヒヤシンスSの
オーヴァルエース、全日本2歳優駿のノーヴァレンダは矛先を
ユニコーンS、ジャパンダートダービーなど国内重賞レースに
切り換えるのでしょうが、出走辞退も含めてこれも競馬です。

昨年9月、チャーチルダウンズのG3イロコワスSで幕を開けた
「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」シリーズですが
早いもので今週ヨーロッパとアメリカで最終ラウンドが行われ
来月4日には、再びチャーチルダウンズ競馬場へと舞台を戻して
第145回のケンタッキーダービーが、華やかにスタートします。
第1回は1875年ですから、日本で言えば明治8年に当たります。
大河ドラマなどでお馴染みの西南戦争は、勃発していません。
「西郷どん」が悲劇の道を歩み始めるのは翌々年のことです。
エプソムダービーには叶いませんが、歴史と伝統は筋金入り!
改めて深い感慨とともに、尊敬の想いが湧き上がってきます。

近年はアメリカンファラオや昨年のジャスティファイといった
三冠馬が出現して本命サイドでしたが、今年は混戦模様です。
デビューから4連勝でBCジュベナイル制覇のゲームウィナーが
今季緒戦G2レベルSで未勝利を勝ったばかりのオマハビーチに
ゴール前でハナ競り負ける不覚を喫し、一叩きで必勝を期した
最重要トライアルのG1サンタアニタダービーでは、同じボブ・
バーファート厩舎のロードスターにクビ差負け、波乱の連続で
にわかに混沌とした様相を見せはじめました。ポイント争いも
熾烈を極め、ゲームウィナーを倒した大殊勲のオマハビーチは
レベルSが分割レースとなったためポイントも減算された結果、
現在37.5ポイントで総合順位は19位。ケンタッキーダービーの
フルゲートは20頭ですが、日本枠とヨーロッパ枠を差し引くと
UAEダービーを含めたプレップレースからの出走枠は18まで。

このままだと、本命候補ゲームウィナーを倒した馬であっても
出走は夢に終わります。ラストチャンス今週、オマハビーチは
アーカンソーダービーで最終チケットを狙います。ポイントは
3着以上ならほぼ当確。4着でも未だ可能性が残されています。
最後の最後まで諦めない執念と情熱にケンタッキーダービーの
歴史と伝統、ホースマン達の敬意と愛情が満ち溢れています。