ウインブライトが中山記念を連覇して、父のステイゴールドに
JRA重賞100勝の金看板をプレゼントしました。日本競馬史上
5頭目の快挙となります。日高の生産者が我が国には前例のない
シンジケート組織を組んでヒンドスタンを輸入したのを除けば
ステイゴールドはランキング上位を占めるサンデーサイレンス
ディープインパクト、キングカメハメハなどのように最良質の
牝馬がラインナップされた名門中の名門である社台SSではなく
ブリーダーズSSとビッグレッドファームで2年ごとに交代して
種付けする変則的な供用形態で、主に日高の牝馬を交配相手に
種牡馬生活を送ってきました。これだけの高実績を残したのは
現代の七不思議!並外れた種牡馬の才に恵まれたのでしょう。

ウインブライトは中山8戦5勝2着2回、このコースで鬼のような
強さを発揮する馬ですが、ステゴ産駒はグランプリ有馬記念で
オルフェーヴル2勝、ゴールドシップとドリームジャーニーを
加えると通算4勝しています。トリッキーと言われる中山でも
有馬記念は難易度のひときわ高いコース設計になっています。

単純に延べ6つのコーナーを旋回します。いずれも急カーブで
この難所の克服には、器用な小脚が使える機動力が必要です。
ドリームジャーニーが典型的でしたが、コーナーを回るたびに
差をつめ、あるいは差を広げていくような印象がありました。
そして待ち構える最後の難所、直線の胸突き八丁の急坂を乗り
切るには、爆発的なパワーを温存していることが不可欠です。
器用な機動力とスタミナ豊かな爆発力が有馬の必勝条件です。

リーディング戦線も雲の彼方を馳けるディープインパクトには
遠く及ばないのは当然としても、3位で追うロードカナロアとは
獲得賞金額で1億5000万円近い大差をつけており、出走頭数の
違いを考えれば、ステゴの飛び抜けた優秀ぶりが浮上します。
出走1回あたりの獲得賞金は約434万円とディープの301万円を
上回り、カナロアの217万円余の倍近いアベレージになります。
馬主孝行という面で、最高のパフォーマンスの持ち主ですね。
4歳世代が事実上のラストクロップになります。3歳世代抜きの
片翼飛行でリーディング上位を維持するのは、困難でしょうが
不思議を生み出し続けてきた神馬ステゴの怪力に期待します。