同一重賞4連覇のJRA記録を目指したアルバートが直前回避した
G2ステイヤーズSは、押し出されるように1番人気に支持された
リッジマンが力強く直線の急坂を駆け上がって完勝しました。
父スウェプトオーヴァーボードは代表産駒レッドファルクスが
芝とダートの二刀流を使い分け、出世の大階段を昇ったことで
有名ですが、今度はスプリント戦とマラソンレースの二刀流で
世のホースマンを仰天させました。ご承知の通りスウェプトは
芝の勝利平均距離は1327mと完全にスプリンターのそれであり
G1スプリンターズSを、レッドファルクスが連覇しています。

日本で最短距離重賞となる直千G3アイビスサマーダッシュを
パドトロワで勝ち、リッジマンのG2ステイヤーズS3600mは
最長距離重賞ですから、ウサイン・ボルト選手が100mで金!
マラソンレースでも金!と両手に花の快挙を成し遂げるような
世にも稀な記録を打ち立てたました。競馬界の七不思議として
長く伝えられていくことでしょう。これでチャンピオンズCの
オメガパフュームがもし勝っていたら、三段跳びか棒高跳びの
金メダルまでもかっさらうような大事件になるところでした。

スウェプトオーヴァーボードは、日本で供用されていたその父
エンドスウィープが早逝したため、03年に社台グループにより
緊急輸入されたのですが、サンデーサイレンス系との好相性が
目立ち産駒ファルクス、パドトロワ、オメガパフュームなどは
母系に等しくサンデーの血を抱えています。サンデー系の血が
増殖した結果、ここ最近ではキングカメハメハ系種牡馬の株が
急騰していますが、スウェプトの2代目ともなるとミスプロの
血も薄められ、サンデーサイレンス自身も3代目以降に遠のく
ため、キングカメハメハ系Xサンデーサイレンス系の牝馬にも
交配可能な至って使い勝手の良さを内包することになります。

スウェプトは、惜しくも昨年20歳で病没したのですが、すでに
パドトロワがスタッドインしており今後は総大将ファルクスが
その後継として貴重な万能の血を伝えていくことになります。
芝・ダート、短距離・長距離、最多彩で史上最強の万能血統が
競馬にどんな新風を吹き込むか?お楽しみは、これからです!