社台SS(スタリオンステーション)の来季種付け料が発表され
ディープインパクトが4000万円と抜きん出た高額で変わらず
帝王の座に君臨し続けていますが、若き後継ロードカナロアが
1500万円!と倍近い驚きの高騰ぶりで追いかけ始めています。
挑戦者カナロアは来年で種牡馬6年生のシーズンを迎えますが
この時期に1500万円へ到達するのは帝王とまったく同じです。
もっともディープの場合は忌まわしい東日本大震災に配慮され
種付け料を据え置かれた時期もあり、一概に比較できませんが
ここまでの実績を見る限り、帝王に見劣らないのも事実です。

レベルの高いグレードレース勝利数の同時期での比較で言えば
この時期のディープはG1・2勝を含む通算7勝を上げていますが
カナロアはG1・4勝を含む通算9勝!と一歩リードしています。
距離の幅という点でグレードレースに限って見ればディープの
1600m〜2000mに対し、カナロアは1200m〜2400mでした。
アーモンドアイという「特別な馬」の存在が大きいのですが、
そこを割引いてもカナロアの輝きに少しの陰りもありません。
アーモンドアイが首尾よく今週のジャパンCを勝とうものなら
想像するのがちょっと怖いほど凄いことになるんでしょうね。

種牡馬としてのカナロアの良さは数え切れないほどありますが
帝王ディープインパクトの娘達との配合も自由自在というのも
大きなアドバンテージでしょう。まだ実例は多くありませんが
G2京王杯2歳Sまで3戦3勝と無敗街道を走るファンタジストは
その成功例の先駆けですね。今後はこうした黄金配合が急速に
増え、カナロア産駒の質向上は約束されたも同然でしょうか?

チャンピオン種牡馬の歴史は洋の東西を問わず前代王者の血を
母父として取り込めたものが、新王者になる傾向があります。
ヨーロッパでは、前王者デインヒルを母父に迎えて大成功した
ガリレオが有名ですが、アメリカは「血の一滴にダイヤモンド
1カラットの価値がある」と賞賛されたストームキャットとその
子孫がそうした触媒の役割を果たしてきました。日本において
偉大なサンデーサイレンスの貴重なレガシー(遺産)を生かし
発展を続けるキングカメハメハ系の興隆は天晴れなものです。

ちなみに今年の種付け頭数は、カナロアが歴代最高の294頭!
ドゥラメンテが290頭、ルーラーシップ243頭とキンカメ系が
上位を独占しています。恐るべきビッグウェーブの襲来です。
ディープVSカナロアの王座争奪戦は、始まったばかりですが
果たしてカナロアがディープを超える日が来るのか?なんとも
興味深く、手に汗を握る熱い戦いが繰り広げられて行きます。