大ブレークが止まない外国人騎手の活躍ぶりですが、今週から
世界を二分する大勢力クールモアの大黒柱ライアン・ムーアと
ゴドルフィン主戦騎手ウィリアム・ビュイックが参戦します。
ビュイック騎手は「この時期の日本は良い外国人ジョッキーが
たくさん来ているし日本人騎手のレベルの高さも感じている。
外国人、日本人という意識はなく、レベルの高いジョッキーが
いる環境に自分がいることに感謝したい」と謙虚に語ります。
騎手仲間に対するリスペクトの思いと、その環境の中でさらに
自分を向上させたいという情熱が伝わり、人柄を偲ばせます。

考えてみれば、ルメールも世界を代表するアガ・カーン殿下の
専属騎手を務めたほどのエリートですし、ミルコ・デムーロは
イタリア競馬を背負ってきた第一人者です。弟クリスチャンも
粒揃いのフランス騎手界で毎年のようにクラシックを制覇して
存在感を高めています。モレイラ騎手が世界が驚異の眼差しで
熱く凝視するマジックの使い手であるのはご存知の通りです。

これほどの名ジョッキーが日本に集結するのは凄いことなのは
ビュイック騎手の言葉通りでファンも感謝あるのみでしょう。
日本の競馬場が、天下分け目の関ヶ原になったみたいですね。
6人の外国人騎手は土曜は東京、日曜は京都に大集結します。
東西往復で忙しいことですが、普段からヘリコプターの移動で
1日2つの競馬場を掛け持ちすることも珍しくない彼らですから
手慣れたルーティンとして、鼻歌混じりでこなしてくれます。
ビュイック騎手は土曜5Rの新馬戦でレッドエステーラに騎乗!
ジョッキーとエステーラのご縁をたどれば、ジョン・ゴスデン
厩舎で強豪牡馬を向こうに回して、プリンスオブウェールズSや
愛チャンピオンSなどを勝ちまくった女傑ザフューグが母系から
出ていますが、この馬のパートナーがビュイック騎手でした。

ビュイック騎手で最近印象に残ったのは先日のブリーダーズC
ジュベナイルターフでラインオブデューティーという馬に乗り
内ラチ沿いの窮屈なポジション取りでしたが直線で一瞬の隙を
衝いて外に持ち出し、矢のような伸びで突き抜けた好プレーは
さすが世界のゴドルフィンの金看板を背負うだけのことはある
と感嘆させられました。頭が良く、判断が素早く動作も俊敏で
馬に負担をかけない無理のない騎乗ぶりは名人の域でしょう。
エステーラは初仔で小柄に出ましたが、ビュイックマジックで
馬格に関係なく、大きなレースを見せてくれないでしょうか!