カテゴリー毎に豪華絢爛13ものG1レースが組まれた世界最大の
競馬の祭典・ブリーダーズカップ(BC)が幕を下ろしました。
凱旋門賞馬エネイブルの史上初のBCターフ制覇も見事でしたが
馬主のジュドモントファームはBCマイルでエキスパートアイが
勝ち、一昨年のアロゲートによるクラシック制圧などBCデーに
欠かせぬ存在感を広くホースマンに誇示したことになります。

世界のホースマンに衝撃を与えたという意味で、ハイライトの
一つはジュベナイルターフのラインデューティーでしょうか?
チャーリー・アップルビー厩舎所属でロイヤルブルーが映える
鞍上ウィリアム・ビュィック騎手のゴドルフィンホースです。
ところが父ガリレオ、母はロックオブジブラルタルの娘という
配合ですから正真正銘のクールモア血統であり、実際に全姉は
オブライエン厩舎で走っていました。ゴドルフィンには異色な
馬がロイヤルブルーの勝負服で走るのですから、時代も大きく
変わって来たものですね。世界競馬の新世紀が幕を開けます。

ゴドルフィンは既にガリレオのダービー馬ニューアプローチを
種牡馬として供用、産駒マサーが今年の英ダービーを快勝して
祖父ガリレオにまで遡る3代制覇の偉業を成し遂げていますが、
長い間続いたゴドルフィンVSクールモアの冷戦の影響を受けて
ガリレオ直仔によるビッグレース制覇はこれまでありません。
ラインデューティーはゴドルフィン変貌の象徴のような存在で
今後もこうした新しい風がロイヤルブルーの袖をなびかせる!
ゴドルフィンはこうした開放戦略、融和政策を展開することで
ドンドン実績を積み上げています。今季は通算5000勝の大台を
達成しG1勝利もここまで29勝と絶好調ぶりを発揮しています。

ライバルのクールモア=オブライエン厩舎が神経性の感染症に
見舞われる不幸で精彩を欠いている恩恵もありそうなのですが
大エース種牡馬のドバウィが頑張っているのはもちろんですが
新しい血を積極的に取り入れている効果も、大きいようです。
クールモア軍団の捲土重来を期して巻き返しは無論でしょうし
対抗勢力も打倒ゴドルフィン!打倒クールモア!の野望を胸に
牙を研いでいます。来季も全世界を舞台とする超大馬主同士の
白熱した競馬が楽しめそうな予感を漂わせる今年のBCでした。