爽やかな季節になり馬も食欲を増して元気になり、心身ともに
充実盛りの秋を迎えるのだ!そう中国の故事に伝えられます。
たしかに競馬を見ていても、馬の活気や精気がほとばしり出て
レースが一段と白熱して感じられる季節のような気がします。
馬が充実して強くなると、競馬がいっそう面白くなりますね。

先週末は世界中で熱闘が繰り広げられファンを魅了しました。
中でも天皇賞秋のレイデオロの強さと言ったらなかったです。
馬肥ゆる秋にサラブレッドとして完成の域に達したようです。
「4歳時に完成して、その後の3年間は強さを維持している」と
クリス・ウォーラー調教師は土曜に29連勝の偉業を成し遂げた
ウィンクスの夢のような奇跡の軌跡を、そう回顧しています。
レイデオロも完成度に磨きをかけ名馬の道を歩んでください!

そのウィンクス栄光の瞬間を、一目見ようと押し寄せた観衆で
スタンドが真っ黒に見えるほど膨れ上がり、有馬記念のような
異様な熱気に包まれたムーニーバレー競馬場で伝統のレース・
G1コックスプレートが行われました。打倒ウィンクスの野心に
燃えるゴドルフィンの刺客ベンバトルは先行でき終いも切れる
曲者。この日の絶対女王はいつになく前めにつけてベンバトル
マークでレースを進め、馬なりのまま早々と敵に並びかけると
173mと極端に短い直線で一気に突き放し、栄光のゴールへ!
強い競馬でコックスプレート4連覇の金字塔を打ち立てました。
コックスプレート後は休養に入るのが毎年のルーティンで大台
30連勝は来年のお楽しみでしょうが、今からワクワクします。

その前日、同じムーニーバレーではすっかり現地に溶け込んだ
日本からの移籍馬ブレイブスマッシュがG1通算2勝目の快挙!
これで種牡馬への道が見えた?父トーセンファントムは地味な
存在ですが、母トーセンスマッシュはトウカイテイオーの娘で
絶滅危惧種とファンをヤキモキさせた貴重な血を伝えています。
日本競馬史に燦然と輝く父祖パーソロンからシンボリルドルフ
トウカイテイオーへと繋がれてきた名血統が、異国の地にせよ
蘇るのは感慨深さもひと塩です。ファンは大喜びでしょうね。

最後になりましたが、今週末はレッド軍団も華やかに大活躍。
レッドオルガは待望のオープン入りを果たし今度は重賞挑戦!
アトゥ、ラフェスタも、ポテンシャルの高さを存分に証明して
クラスが上がっても壁を全然感じさせない強い勝ち方でした。
地方移籍していたルークは、たった1週間で帰還を決めました。
偉い奴です!天高く馬肥ゆる秋、躍進の季節が到来しました。