中央復帰を目標に地方に移籍していたレッドルークが、昨日の
盛岡で行われた芝1000mの五葉山賞を快勝しました。中央では
新馬3着、ソエを発症し8ヶ月の休養明けだった未勝利が2着と
一歩前進!勝ち上がりは時間の問題と期待された素質馬です。
ただ父譲りの行儀の悪いヤンチャな気質と母系に流れる奥手で
重厚な欧州血統ゆえ、未勝利脱出が叶わないまま第1ラウンドは
終戦のゴングが鳴らされてしまいました。秘める能力の高さは
牧場や厩舎の皆さん、誰もが認めるところです。中央復帰への
スタートを嬉しい白星で飾ることができたのは何よりでした。

一族の多くはトランプ勝負がらみの馬名を受け継いでいますが
ルークの由来はチェスの駒の一つで、序盤はゆったりと地味な
動きながら、中盤から終盤に突入するや徐々に存在感を増して
大仕事を果たす晩成型のポテンシャルを武器とする大駒です。
偶然の仕業か?ルークはそうした面影を色濃く宿しています。

祖母ショウダウンは仏ダービー馬ダルシャーンと英愛重賞3勝の
ラストセカンドとの間に生まれた重厚な底力自慢の欧州血統。
彼女の全妹アプローチの長子ミダスタッチはクールモア軍団で
愛ダービー、セントレジャーで2着。ドバウィとの間にその妹に
生まれたコロネットはクラックスマン、ストラディヴァリウス
そしてエネイブルとチャンピオンホースの宝庫ゴスデン厩舎に
所属し2年連続で出走したヨークシャーオークスでは、昨年が
エネイブルの、今年はシーオブクラスのともに2着に大健闘!
勝った彼女らは今年の凱旋門賞で牡馬を蹴散らして一騎打ちを
演じワントゥーフィニッシュしています。これら歴史的名牝と
堂々と渡り合った!コロネットの価値を認めて良いでしょう。

サンクルー大賞ではフォア賞を楽勝し凱旋門賞で4着に健闘した
ヴァルトガイストとハナ差2着、これも相当に凄い仕事でした。
先週のブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズSでも
2着とG1は簡単に勝たせてもらえませんが現在のハイレベルな
欧州牝馬陣で指折りの実力派であるのは間違いがありません。
ガリレオ、ドバウィなど超一級種牡馬を交配される時点で既に
この牝系への信頼と期待がどれほどのものか伝わってきます。

ショウダウン系統は脚元に弱みを抱える馬が見受けられますが
そこを耐えて青葉賞や神戸新聞杯で見せ場以上の走りを披露し
大物の片鱗を発現のレッドエルディストのような馬もいます。
どこかで一発大噴火の不気味さをたたえる名牝系にご注目を!