今週レッドアヴァンセが出走する富士SはG3レースと言えども
ハイレベルなマイル戦として、知られた存在となっています。
マイルという分野には、非常に高度な専門性が要求されます。
速さだけでは押し切れず、お終いのキレだけでも勝ち切れない
スピードと瞬発力ともども、傑出した持久力が要求されます。
レベルが上がれば上がるほど、鍛え抜かれた肉体的な強靭さは
もちろん、気性面の甘さ精神面のモロさはご法度とされます。
こうしたマイル適性は、いろいろな要素が絡み合って生まれる
ものでしょうが、血統の力も大きなウェイトを占めています。

今回もマイルチャンピオンシップのペルシアンナイトや昨年の
富士S覇者エアスピネルなど筋金入りのスペシャリストたちが
顔を揃えました。その中でアヴァンセも有力な一頭でしょう。
彼女にとって、自身の重賞初制覇は無論、母エリモピクシーの
競馬史に残る偉大な蹄跡を塗り替える悲願がかかっています。

ピクシーはこれまで重賞11勝、メジロデュレン・マックイーン
兄弟の母エルモオーロラ、ドナウブルー・ジェンティルドンナ
姉妹の母ドナブリーニに並ぶもので仮にアヴァンセが12勝目を
上げればブラックタイド・ディープインパクト兄弟の偉大な母
ウインドインハーヘアに追いつくことになります。G1勝ちには
まだ恵まれていませんが、現役はアヴァンセを筆頭に、オルガ、
ヴェイロンとが控え、ラストクロップのディープインパクトの
1歳牡馬を加えると4世代が揃っています。アヴァンセが前走の
G1ヴィクトリアマイルで、ハナ+クビとわずかな着差に堂々の
健闘をして見せたように、いずれ大チャンスが巡って来るのは
かなり高い可能性を秘めている、と期待しても良いでしょう。
まずは土曜、アヴァンセに精一杯の応援を送ろうと思います。