ヨーロッパ競馬は、今週末アスコットで行われる各カテゴリー
5レースを集大成したブリティッシュ・チャンピオンズ・デーで
大団円を迎えることになります。今年は年間を通して傑出した
活躍を続けた馬がおらずカテゴリー毎のチャンピオンホースや
年度代表馬の行方が今になっても未だ混沌としているのですが
先週2歳頂上戦デューハーストSを勝ったトゥーダーンホットは
一足早く2歳牡馬チャンピオンの座にほぼ王手をかけています。

今季の2歳牡馬陣は層が厚く新種牡馬キングマン産駒カリクスが
ロイヤルアスコットのコヴェントリーSを父譲りの瞬発力で制し
2戦2勝で休養に入っています。絶好調ゴドルフィンの若大将格
クォルトも3戦3勝でアイルランドのG1ナショナルSを突破して
こちらも来るべきシーズンに備え早々と英気を養っています。
これらと比べてもトゥーダーンホットは主戦デットーリ騎手が
「未来は彼の思うがままさ。本当に熱すぎる馬だぜ」と絶賛!
ポテンシャルの高さは疑いがないようです。来春2000ギニーの
ブックメーカーオッズが2.75倍!この時期としては異様なほど
熱すぎる人気を集めています。来季も、競馬が熱くなります!

馬主のアンドリュー・ロイド=ウェーバー卿は、「キャッツ」
「オペラ座の怪人」など数々の不朽の名作ミュージカルを世に
送り出した高名な作曲家ですが競走馬オーナーとしても一流で
ドバイシーマクラシックで日本代表ブエナビスタに欧州血統の
底力を思い知らせた名牝ダーレミなどを輩出しています。その
ダーレミは繁殖馬としても有能で、父ドバウィのソーミダーは
デビュー4連勝を飾り全妹ラーティダーはセントレジャー2着で
連勝は途切れましたが、今週のチャンピオンズ・デー牝馬限定
G1で圧倒的な人気に支持されています。トゥーダーンホットの
全弟の1歳牡馬はタタソールズで350万ギニー≒5億4000万円で
カタールレーシングに購買され、大きな話題を呼んでいます。
世界中で今もっとも熱いファミリーと言えるかもしれません。

トゥーダーンホットは、7馬身差で圧勝したデビュー戦に始まり
G3ソラリオS、G2シャンペンSそしてG1デューハーストSまで
4戦4勝の負け知らず!ミュージカルの帝王ウェーバー卿らしく
ブロードウェーの傑作ミュージカル「キス・ミー・ケイト」の
一曲から馬名を考案しました。「暑すぎて、やってられない」
意味らしいのですが「熱すぎる!全世界は思うがままさ!」と
巧みに変換してみせたデットーリ騎手のウィット(機智)には
感心させられます。これも競馬を面白く熱くしてくれますね。