世界各国で牝馬たちの活躍がやたらと目立ちます。百戦錬磨の
強豪古馬、昇龍のような勢いがある若手素質馬など牡馬相手に
大レースを次々勝ちまくっているのは驚かされるばかりです。
凱旋門賞では、昨年の最強女王エネイブルが史上7頭目の連覇を
達成!2着にはシーオブクラスが際どく迫って牝馬ワントゥーを
実現して、デインドリーム、シャレータ、スノーフェアリーが
牝馬ワンツゥースリーを見事に成し遂げて以来の快挙でした。
2008年に遂に無敗のまま競馬場を去った天才少女ザルカヴァに
始まって、この11年間に牝馬が7勝もした曰く付きの一番です。

牝馬が凱旋門賞に強い理由は、良く指摘される斤量的な有利さ
だけではなく、競馬場で結果を残すことがすべてである牡馬に
比べて、牝馬には最終的に繁殖という第二の仕事が待っており
大事を取られ、その鍛錬も牡馬ほどでない現実がありました。
それが近年の食餌学も含め育成環境や調教技術の進化によって
牝馬が競走馬としての力を増強させて来ているのでしょうか?
エネイブルの今後の去就は未定ですが、3歳シーオブクラスは
来季も現役続行。女王有力候補として名乗りを上げています。

その前日のオーストラリアでは、27連勝中と無人の野を駆ける
サザンクロスの女王ウィンクスが挑戦者の執拗なマークを受け
危うく進路を失いかけながらも、直線のわずかな間隙を衝いて
凄まじい瞬発力で馬群を割って28連勝と記録を伸ばしました。
次走は前人未到の大記録コックスプレート4連覇を目指します。
彼女の母ヴェガスショーガールは来日してノーザンファームに
預託されディープインパクトを種付けしました。楽しみです。

日本でも牝馬の華やかな舞いがターフを彩っています。先週の
毎日王冠を精密機械のように鮮やかに逃げ切ったアエロリット
その素晴らしい充実ぶり成熟ぶりには目を見張らされましたが
牝馬限定とは言え、アーモンドアイの秋華賞は異次元の才能を
煌めかせました。同じ3歳牝馬として、個性の違いはあれども
シーオブクラス級と並ぶポテンシャルを感じさせる名牝です。
次走はジャパンCで、古馬の胸を借りることになりそうですが
世界の桧舞台を大いに意識してもらいたいサラブレッドです。
この秋は、牝馬達の華麗な舞いが話題をさらうのでしょうか?