土曜東京のサウジアラビアロイヤルCは今年4回目と歴史の浅い
重賞レースですが、来歴を遡ると条件戦“いちょう特別”の名で
創設され、この時代に驚愕のスーパーカー=マルゼンスキーが
9馬身ぶっちぎり劇を演じ、スピード競馬新時代の幕を開いたり
ローカルの新潟1000mで地味にデビューを果たした後の三冠馬
シンボリルドルフが全国区の速さ強さを証明したレースです。

OPに昇格した翌年もこのレース2着だったシリウスシンボリが
ダービーを戴冠、その後もメリーナイス、サクラチヨノオーが
世代の頂点を極める活躍で、名声を不動のものにしています。
因みにサクラチヨノオーはマルゼンスキー産駒、外国産馬ゆえ
ダービーに出られなかった父の無念を見事に晴らしています。
現代の日本競馬史を凝縮した不朽の名レースと言えそうです。

しかし過去の栄光にとどまらず「OPいちょうS」へ改称以降も
質の高い名馬・名牝を次々と輩出して重賞昇格は時間の問題と
誰もが納得する実績を毎年ように積み上げたのも立派でした。
デビュー戦、いちょうS、阪神3歳牝馬Sと3戦連続で驚異的な
レコード勝ちを飾った弾丸娘ヤマニンパラダイスも凄いですが
エアグルーヴ、メジロドーベルと、驚くべきことに3年連続で
歴史的名牝を誕生させたのは、もうG1に遜色のない品格です。

悲運の名馬トーセンファントムは、次走の朝日杯3歳Sで骨折し
不幸にも競走生命を絶たれましたが産駒ブレイブスマッシュが
記念すべき第1回のサウジアラビアロイヤルCを勝ち父子制覇を
実現したのは、嬉しいニュースでした。孝行息子スマッシュは
オーストラリアに移籍して、スプリンターの才能を開花させ、
来週行われる芝レース世界最高賞金レース「ジエベレスト」に
敢然と挑戦します。去年3着だった無念を晴らしたいものです。

第2回のブレスジャーニーは稲妻級の末脚で3連勝後に骨折して
復調に手間取っていますが、今週は京都大賞典で復活の狼煙を
打ち上げられるでしょうか?第3回の覇者ダノンプレミアムは
天皇賞秋が目標。2000mで本来のキレが甦らるでしょうか?
今回も評判馬グランアレグリアなどを始め、将来を嘱望される
サラブレッドたちの伝説の名レースらしい熱戦が楽しみです。