以前にもご紹介しましたが、パート1国を中心に世界17カ国の G1競走のみの結果を集計したランキングが発表されています。 通常のリーディングなどからは賞金が高すぎてフェアな比較が できないという理由で日本は仲間外れになっています。 それはごもっともでガリレオや北米チャンプ・タピットすら 日本馬を相手にするとベストテンにも入れないのが現状です。 で、唯一仲間に入れてもらえるのが国際G1戦線での実績。 勝利数、勝利頭数、獲得賞金などのカテゴリーで競いますが、 勝利数では13勝のガリレオがトップ、ヨハネスブルグ産駒で 南米を中心に活躍中のスキャットダディが11勝で2位でしたが 2週連続でG1連覇のディープインパクトが10勝と追撃中です。 勝利頭数となると10頭のディープがそれぞれ8頭と6頭の ガリレオ、スキャットを引き離してトップに立っています。 1頭で複数のG1を勝ちまくる傑出馬を出すのが良いのか、 いろんな条件でコンスタントに勝利するのが良いのか、 判定は難しいのですが、いずれにせよこれらの種牡馬たちが 並外れて優秀なのは折り紙が付けられます。太鼓判です。 賞金総額となるとディープの独壇場となるのは当然ですね。 この分野ではハーツクライもガリレオを抜いて2位に付けます。 これは誇って良い日本競馬のマーケティング成果ですが、 ランキングとしては参考程度にとどめるのがフェアなのかも? G1・10勝は、国内G1の半数近くを勝たねばなりません。 途方もない偉業です。さらにこの上の高みを目指すとなると、 海外G1への進出を考えていかねばならなくなります。 日本馬による遠征も盛んにやれば良いだろうと思うのですが、 仏1000ギニーのクラシック馬ビューティーパーラーのような 海外生産かつ海外調教のディープインパクト産駒の活躍を さらにはサンデーサイレンス系全体の無限に広がる可能性を もっと見たいと思うのは欲目でしょうか。